「空色バトン」笹生陽子。

空色バトン

空色バトン

いまどきの高校生セイヤは、ただ都会にあこがれて東京の専門学校に行きたいと思っていた矢先、母親が急逝。葬式に現れた母の友人たちに、かつて母と作ったという同人誌を渡されて……。
連作短編集。特に大きなイベントもなく、感動的な場面があるわけでもなく、普通の人の普通の人生がつながっていくだけなんだけど、なんでかよかった。ありふれた日常の中を渡されていくバトンが巡り巡って人生ってことかな。