「夏のジオラマ」小路幸也。

夏のジオラマ (集英社みらい文庫)

夏のジオラマ (集英社みらい文庫)

小学6年生の男女4人、夏休みの自由研究をしに理科室に来ていたときの出来事。鍵のかかった理科準備室の扉がひとりでに開いて、そこで見つけた古い箱庭が……。
いい話でした。小学中級から読める本ですので、難しいことは何もないし、ひねくれた人もいません。みんないい子で、大人もいい人で、素直な気持ちのいいストーリーでした。誰かの願いをかなえるために一生懸命になれる人になりましょう、ってことかな。
戦時中のエピソードがさらっとしすぎてるし、大人には色々物足りなくってもったいない。大人向けに濃いバージョンがあればいいんじゃないかと思ったり。