「ちょちょら」畠中恵。

ちょちょら

ちょちょら

自害した兄の後を継いで江戸留守居役となった新之介。しかし藩の財政難は如何ともしがたく、情報収集のために必要な接待もままならない。そんな時新たな普請の噂があって……。
日本では昔から接待が横行し袖の下がなければなんともならなかったのだあ〜としみじみ思わされました。これも文化なんでしょうか。廃れて欲しいものです。
でも小説の中では当然の時代ですからしかたありません。そういったやり取りにスリルがあって面白かったです。情報や人脈が大事なのは現代にも大いに通じていて、共感して胃が痛くなる思いをしました。明らかに続編があるような終わり方でしたから、楽しみに待ちます。