「ヒア・カムズ・ザ・サン」有川浩。

ヒア・カムズ・ザ・サン

ヒア・カムズ・ザ・サン

7行のあらすじから物語を作る、という企画もの。いろいろ考え付くもんやね。同じ元から2つのお話。編集者の真也さんが、同僚のカオルのお父さんを空港に迎えにいくとこらから。
両方とも20年ぶりに再会する父と娘のわだかまりを、特殊能力を持った真也があと押しして解消する物語だけれども、ひとつめは力強く、もうひとつは優しくて対照的に感じられました。さすが有川さんの技ですね。いつものベタ甘ラブコメはなくて、あくまで大人の雰囲気だったのが新鮮でよかったと思いました。

あああ、でも最初のお話で、クリエイティブな仕事をしてる人はスペシャル、みたいなところが鼻についた、というか。私の僻みですね、そうですね。
余談。今読んでる本に延々と「県庁おもてなし課」があるのは、これを買ったからで、買うと読まない癖で、ずーっと積読状態。正確には「読みたい本」。