書店のレビュー

LAST

LAST

行き着くところまで行ってしまった人たちの最後を描く短編7作。実に暗く、陰湿。安穏に暮らす私にとっては、ありえない事の様に思われますが、こんな風になってしまう人って現実に存在しているんでしょうね。全く怖い世の中です。最後の「ラスト・バトル」は書き下ろしで、LASTに若干希望が見えなくもない気がしますが。私的には、爽やかな「4TEEN」よりお奨めです。あと、闇金の怖さでは「炎と氷」新堂冬樹の方が判り易く恐ろしいですよ。身の丈を超えた借金はしないように気をつけましょうね。04/06/14★★★