白夜を旅する人々

冒頭で希望の星として三男羊吉が生まれたのは昭和6年になるのか。この羊吉くんが三浦哲郎でしょう。その頃の時代の東北の町が舞台であるから、「白い子」というマイノリティはかなりの重荷であったろうことは推測できる。それでも悲しい連鎖をとめる事が出来なかった周囲の人たちの不甲斐なさといったら、それはもう歯がゆくて。