七歳までは夢の中―親だからできる幼児期のシュタイナー教育松井るり子「七歳までは夢の中 親だから出来る幼児期のシュタイナー教育」追加。何やら絶賛するような文章になってしまったけれど、実のところそんなに肯定的ではない。お勧めするには余りに知らなさ過ぎる。シュタイナー自体がまだ胡散臭いんじゃないかって感じ。でも感心する記述があったので、ちょいと引用。

小さい子どもは、自分のまわりで起こるすべてのことを善なるものと思い、何もかも肯定的に受け入れて、その通りに自分でもやってみる。彼らは考えてそうしているのではないから、真似られた行為を「これは悪い例」として言葉で訂正することはできない。だから子の前に立つ大人は、邪悪な考えを抱かず、よき人であろうと努力することが必要になる。

常々大人が格好良くあれ、と思っていた。まあ、大抵の親は子どもの前ではそうそう見苦しい真似はしないだろうが、「見苦しい」基準は人それぞれだしな。自分のことは棚に上げてすまないけど、ええ?と思うことを平気でする人最近多すぎ。
次はクリシュナムルティの引用。

自分のやりたいようにやることが自由ではない。怒り、嫉妬、冷酷、残忍さから自由である事が、本当の自由だ。人が自分の貪欲を見つめ、なぜ自分が欲張りなのかと、その性質や構造を理解するに従って、人は貪欲から自由になる。それは、無欲になろうと心がけることとはまったく別のことだ。

素晴らしい。これによると私自身がまだまだ自由ではないようだ。何かもっと読んでみたくなってきた。まるで新興宗教だね。

書店のレヴュー

児童書関連の著書で知られる筆者が、アメリカのシュタイナー学校に一年間我が子を通わせた体験記、家庭で身近にシュタイナー教育を取り入れる提案とエルサ・ベスコフの絵本について。◆シュタイナーの思想はわからなくとも納得できる箇所が多々あり、子育てをする上で役立つ内容だと思います。「かわいがればかわいがるほど、子どもはいい子に育つ。」子どもが以前よりずっと可愛く思えて、もっともっと愛情を捧げたくなる不思議な本でした。05/06/14 ★★★