「モノレールねこ」加納朋子。
- 作者: 加納朋子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/11/29
- メディア: 単行本
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どれも心温まるお話でした。(「シンデレラの城」だけちょっと違うかな。ラストが不気味だった。)
「ポトスの樹」
こっそり言うと、これに出てくるジジイはウチのジイにそっくりなんだよね。ウチのジイは今のところ「良い行い」は貯め中ってことか。
「バルタン最後の日」
主人公がザリガニ。ペットのザリガニ目線で家族が語られるんだけど、この家族がなんとも痛々しい。が、バルタンが来た甲斐あって、、、
ウチでも以前に水槽でエビ飼ってた時があったんだけど、バルタンと同じようにビニールホースを伝って脱走した時があったんだよ。で、干しエビになってた、ビックリ。彼も何か使命を感じたんだろうか。
書店のレヴュー
ノラ猫の首輪につけた手紙で、僕と「タカキ」の文通は始まった…表題作「モノレールねこ」を含む全8編。◆短編集です。どれも心温まる物語。すれ違ったり気付かなかったり、心がざわざわする時もある人間関係。でも、ある時ふとしたことでいい方へ向かう事もある、、、そんな瞬間のお話。ミステリではないけれど、「ああ、そうなのか」と気付かされる点がミステリっぽいですね。◆家族が火事で死んでしまい、家には私とダメな叔父さんだけが残された(マイ・フーリッシュ・アンクル)。父は仕事で息子は学校で悩んでいる事があるらしい。そこで母は一念発起して脱皮する事に(バルタン最後の日)。07/01/30★★★★