「ホルモー六景」万城目学。

ホルモー六景

ホルモー六景

鴨川ホルモー」の番外編。ホルモーやっている人、過去にやっていた人等の、ホルモー以外の日常を描く短編が6つ。
これ、前作を読んでないと理解できないと思われます。で、内容はどれも恋愛がらみ。ああ、青春っすよ。どれも面白かったわ。
「鴨川(小)ホルモー」は、京都産業大学玄武組の「二人静」と呼ばれる定子と彰子のお話。恋愛と無関係と思われていた二人だったが、あるとき定子に好きな人が出来て、最強コンビに亀裂が!
これはありがちだけど痛い。けど笑える。このお話が、後々のエピソードに影響しているのがニクイネ。
「ローマ風の休日」は、アルバイトに勤しむ凡ちゃんのお話。これは本編の裏話ですね。こんな事があったとは、これもニクイ。
「もっちゃん」は、、、これは書きづらい。安倍君の話なんだけど、途中でビックリの展開。叙述トリックですよ!
同志社大学黄竜陣」は、性格悪い芦屋君の地元彼女だった巴ちゃんが主人公。芦屋君は相変わらず性格悪いです。同志社もホルモーに参加していたらしい…流しそうめんマシーンが登場したところで思わず「ああっ!」と叫んでしまいましたよ。このあとどうなったんでしょうか?ところでサツマやイシンで閃かない人が大学受かるとは思えないんですけど…ま、コメディだからいいっか。
「丸の内サミット」は、安倍・高村らの先輩たちのお話。東京で働く彼らの前に○○が!ホルモーの知られざる真実が明らかになるのだった。
「長持の恋」は、ホルモーと叫んでしまった細川さんが襲われた災難の話。高村のちょんまげには、こんな理由があったんだね。知らなかった。


万城目さんの「鹿男あをによし」が明日からドラマになって放送開始になるんですよね。連ドラをみる習慣がない私ですが、木曜は二号の帰りが遅い日なんで、ちょっと見る気になりかけております。