「ジェネラル・ルージュの凱旋」海堂尊。

ジェネラル・ルージュの凱旋

ジェネラル・ルージュの凱旋

「バチスタ」から続くお話で、「ナイチンゲール〜」と同時進行になるので、この2冊は読んでおいたほうがよいと思われます。


これは面白かった!★★★★★
今回は、救急救命に利益を求める矛盾について。考えさせられる内容。
「将軍」とあだ名される救急救命センター室長の速水が中心人物。彼が賄賂を受け取っているとの告発があり、主人公の田口が動き出す。
ナイチンゲール」と「螺鈿」の評判芳しくない理由がわかった。世間は喋りのバトルを求めていたのね。後半はず〜っと緊張感溢れる論争が続いて快感だったよ。
敵方は、エシックス・コミティ(倫理問題審査委員会)委員長で精神科医の沼田。この人キャラがすごいよ。こんな人が精神科医なんてありえない、ってほどたちが悪い。ま、だからこそやっつけがいがあるわけだけど。
名物の白鳥さんは、ゲスト程度の出番だけど、びしっと決めてくれた。これも爽快。


それと最後の、大惨事の修羅場に神降臨シーンは圧巻。速水先生カッコイイぜ。