「ラジ&ピース」絲山秋子。

ラジ&ピース

ラジ&ピース

表題作と短編がひとつ。
表題作は、群馬のFM番組でパーソナリティを務めている女性の話。友達を作らず、誰とも打ち解けず、自分も嫌いだった彼女が、少しずつ心をほぐしていく、、、というストーリー。

自分は以前と変わっていない、変わらなくてもいいんだ、といっているけど、本心では「変わりたい」と思っているような気がしてならなかったな。


もうひとつの短編「うつくすま ふぐすま」がよかった。同姓同名の人と仲良しになる女性の話なんだけど、半分は最近とみに鬱陶しい彼氏への不平不満。
友達に求めるものと、オトコに求めるものの主張がとっても気持ちよくって。ラストの爽快さは抜群。