「いっちばん」畠中恵。
- 作者: 畠中恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 単行本
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以下メモ。
『いっちばん』
栄吉と松之助がが遠くへ行ってしまい若だんなは寂しい。そこで妖たちが励ますために楽しませる競争を始めたが、スリの犯人探しになって…。
結局若だんなが一番好きなのは「刺激」なんだよね〜楽しいエピソードでした。
『いっぷく』
近江から進出してきた唐物屋2件と品比べをすることになった長崎屋。思いもよらない再会が…。
やっぱり一緒に困難を乗り越えてきた者同士との再会は嬉しいんだろうな〜新しいお友達もできたみたいでめでたしめでたし。
『天狗の使い魔』
仲の良かった管狐と会いたい天狗に人質として攫われた若だんな。天狗と狐たちと狛犬の争いに巻き込まれ…。
今回一番のお気に入り。皆が納得していい方向になるように目指すってのがさすが若だんな。えらい。「主に仕えるのではなく友として」というところが感動。
『餡子は甘いか』
他の店で修行中の栄吉。後から入ってきた若造に先を越されて凹むけれど…。
栄吉のあまりの才能のなさってどんだけ?(笑) もう他のことやってもいいような気がするのは私だけかな?諦めるってことが一番困難なのかもしれないけれど、いっそ経営だけに専念するって訳には行かないのかな、とか思ったり。
『ひなのちよがみ』
大火で店が焼け経営が苦しい一色屋。おひなちゃんは厚化粧をやめ店の建て直しに奮闘したが、取引先の息子に言い寄られ…。
最後の勝負で何とか決着したけれど、若だんなの心は晴れなかったのかな…。