「絶望ノート」歌野晶午。

絶望ノート

絶望ノート

激しいいじめに苦しむ中学生の日記「絶望ノート」。少年はある日「神様」を見つけ、一心にお願いするとノートに書いたことが叶えられ…。


歌野さんならではのどんでん返し。でも「葉桜の季節に君を想うということ」ほどの感動はなく、しかも感心しない方向へのどんでん返しだったので、何とも後味が悪かった。何という身勝手さ。中二病もたいがいにしろ〜と言いたい。まあ、それでもフィクションとしては面白かったかな。
タイトルからして「デスノート」を多少なりとも意識してるのかな?「デスノート」は悪魔は本当に存在していて、ノートに書いたことは実現するわけだけれども、対して「絶望ノート」では神様はやはりいなくって、ノートに書いても思い通りにいかない。
主人公の太刀川照音くんはやたら読書家で、私的に良さげなラインナップなのがいい感じでしたが、本を読むことが救いになってないのでちょっと残念。