「COW HOUSE―カウハウス」小路幸也。

COW HOUSE―カウハウス

COW HOUSE―カウハウス

商社勤めの畔木くんは真面目で優しいいい人の25歳。しかし会社でとんでもないことをやってしまい左遷され、会社が所有している豪邸の管理人になることに。初日、見知らぬ老人と少女が、敷地内のテニスコートで楽しそうにプレイしているのを見かけ、追い出そうとするものの…。


登場人物全員が「いいひと」の、いい話です。とはいえ、それぞれ問題を抱えていたりするわけで、主人公の畔木くんはみんなが幸せになる方法を模索して…。
小路さんの作品は基本「いい人のいい話」。安心して読めるね。今回も期待を裏切ることなくとても幸せな気持ちになれました。あ〜あ、よかった。楽しみのための読書だもの、たとえ嘘くさくとも幸せなほうがいい。
世の中、こんなに上手くいくことなんてないありえないと思うのだけれど、それでも一人一人がちょっとでも心に留めておけば、もっと暮らしやすい社会になるんじゃないのかな…。
畔木くんの上司である坂城部長がめちゃくちゃかっこよかった。なんちゅー大人な人なんだろうか。こういう大人になりたいもんだな。