「brother sun 早坂家のこと」小路幸也。

brother sun 早坂家のこと

（後半ネタバレっぽい、ゴメンなさい）
早坂家の３姉妹、あんず・かりん・なつめ。母は早くに亡くなり、長女あんずが母親代わりで暮らしていたけれど、それぞれ大人になり、父は１９歳年下の新しい妻を迎えて家を出、近所に暮らしている。幼い弟は陽くん２歳。
父と義母の結婚記念日に、姉妹は相談して一週間の新婚旅行をプレゼントすることにした。その間陽くんは預かることにして。
そのとき、突然早坂家に父の兄を名乗る人が現れて…。

小路さんの大家族物。
３姉妹は本当に仲が良くって、それぞれの彼氏も性格良好、新しいお母さんと弟との関係も上手くいっている。みんなで囲む食卓は楽しいそうだ。家族が増えていって幸せに暮らせるというのは素敵なことだな〜と素直に思いました。私にはなかなかできることではないことだから羨ましい。
今まで存在すら知らなかった伯父さんとお父さんとの間に昔あったことが次第に明らかになっていく過程で、それぞれが互いを慮って行動するのも微笑ましい。いっそう絆が強まった感じ。
真実は、読者には予想の範囲内かな。

しかし。
最後のエピローグはどうにも納得できません！台無しだよん＞＜
余計な波風立てない、ってのはわかるけれども、それならわざわざ陽くんに告げる必要があるだろうか？知ってしまって冷静でいられるのもおかしな話で、かえって人間味のない冷たい関係に思えてしまったんですけど。当事者の問題だし、他の家族がとやかく言ってどうにかなるものでもないだろうけれど、何でもかんでも許しあうばかりが良い家族でもなかろう？
あ、だから伯父さんとは長いこと音信不通だったのか……なるほど。
もしかして同じ轍を踏まないってことなのかな？
それでも私には到底無理。即行離婚・絶縁だよwwwww