「待ってる 橘屋草子」あさのあつこ。

待ってる 橘屋草子

待ってる 橘屋草子

深川元町の料理茶屋「橘屋」を舞台に、裏店で暮らす人たちを描いた連作短編集。


これはよかった。泣けた。
身を粉にして働いても楽にならない暮らし。病で働けなくなればたちまち路頭に迷うことになる。そんな人々が、それでも真っ当に生きようとする姿が力強い。
なかでも、通しで登場するおふくの生き様には心打たれました…ラストはちょっとウルッ。冒頭で12歳で奉公に出されたときには、これほどまで成長するとは思いもよらなかった。仲居頭お多代の厳しいけれど愛情のこもった態度にもずいぶんと学ぶべきものがあったなあ。


最近どうも生命力が落ちてきているので、色々噛みしめながら、これから生きていこうと思います。