「フリーター、家を買う。」有川浩。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/08
- メディア: 単行本
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就職した会社を3ヶ月で辞め、再就職もできずやる気のないフリーターを続けるもほぼニートに近い生活。それでも焦ることもなく勝手気ままな生活に満足していた武誠治くん24歳。
が、ある日。突然母親が病気に見舞われ、しかもそれは突然などではなく自分が気が付かなかっただけ、という現実を突きつけられる…。かくして、一念発起した誠治くんが働いてお金をためて就職して家を買うまでのお話。
面白かった!さっすが有川浩だ。そして困ったことに、めでたく就職を果たした後よりも、就職が決まらずにいる状態のほうが面白かった。。。人の不幸を面白がっちゃいけないのだろうが、真面目な人間が真面目に生きている話はつまらないわけで。
ようするに誠治くんの改心具合が極端すぎるのだ。まるで別人だし。母親が病気になると、バカ息子はこうも変わるものなんだろうか?(我が身を振り返りちょっと期待しないでもない不届き者のカナタさんです。)
それに引き換えお父様の変わらなさ具合はリアルすぎる(笑) せめて子どものお金をあてにしないでくれたらよかったのになあ〜。
終盤とってつけたようなラブコメもあり、きっとサービスだったのかもしれないね。何はともあれハッピーエンドはうれしい。多分こんなに上手くいくことはないだろうけれど、勇気や希望を得られたよ。ありがとう。