「あの子の考えることは変」本谷有希子。

あの子の考えることは変

あの子の考えることは変

高校の同級生だった巡谷と日田は23歳、女。高井戸に部屋を借りて一緒に住んでいる。窓から見えるのは、真っ白な巨大な煙突…。


日田は極度に自分の臭いを気にするが、ずぼらで散らかし放題、煙突から出ているかもしれないダイオキシンに恐怖し、隣人「ゲシュタポ」の嫌がらせに怯える。一方巡谷は潔癖症で、“グルーヴ”で、Gカップのおっぱいがアイデンティティの全てで、彼女がいる男と付き合ってる……まあ、とにかく二人ともイタイのだった(汗)。
イタ過ぎて何をどうしたものやら…と思いながら、読了後、読書メーターの皆様の感想を眺めたれば、思いがけず「笑えた」の感想が多数!目から鱗
なるほど、笑えばいいのか、ハハハ、ハア、アア、ってやっぱ笑えないよん(泣)。世の中から切り離されて二人だけ、みたいなラストもちょっと寂しいし。そういう疎外感を笑い話にしてみたかったのかな?と思ったり。
本谷さん初読みで、いまいちノリを掴み損ねたのだった。