「踊るジョーカー」北山猛邦。

踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿

踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿

音野順は引きこもりで気弱、でも鋭い推理力でもって数々の事件を解決してきた。友人の白瀬は、その能力を利用(?)して探偵事務所を開業、事件解決を請け負い且つ小説のネタにしている小説家…そんな二人の連作短編集。
ま、これはミステリーというよりコメディでした。この上の「まほろ〜」と同じで「男二人、片方が居候」という設定は、、、何?流行ってるの?
なんといっても、音野が可愛らしい♪「世界一気弱な名探偵」に間違いない(笑) 部屋に籠もってドミノを並べる姿、外出の際には手作りお弁当を持参する几帳面さ、言葉に詰まってアタフタする場面、一々とても愛らしく、私は大好き。
5つのお話から成ってますが、「ほほ〜!」と思ったのは「時間泥棒」と「見えないダイイング・メッセージ」。他はトリックにかなり無理があるような?でも、そのムリ目なところが何気に面白かったり。