「マイルド生活スーパーライト」丹下健太。

マイルド生活スーパーライト

マイルド生活スーパーライト

契約社員として働くサラリーマンの上田。休日は友人たちと酒飲んでマージャンして風俗にいってパチンコに行って、と普通な暮らし。
しかし、最近彼女との折り合いが悪く、別れを宣告されてしまう。どうしても理由がわからない上田は、彼女を問い詰めるが…。


まあ、なんというか。最近の男の子の傾向なのかな〜ゆとり世代?上田もその仲間たちも、ものすごくユルイのだ。熱いものがない、かといって冷めてるというのとは違う、流されるまま、というか。何も考えてない、鈍い?正にタイトルどおり。おのれら、このままでいいのか?
上田は彼女と会って別れたい理由を何とか聞き出すのだけれど、彼女の言い分が面白かった。至極当然の話なのだ。「どうでもいい」とか「なんでもいい」とかいうやる気のなさはイライラするし、挙句相手が決めたことに文句を言うようではねえ〜。たぶんこいつ、一生女の子の気持ちがわかることなんかないんだろうな…と感じてしまった。
彼女が、ずっと付き合ったとしても二人一緒の将来が見えてこない、ことを例えて「上流から流れてくる葉っぱ」の話をする場面がある。
上流の葉っぱが「未来」で、その葉っぱを拾い上げるのが「現在」。
下流が未来じゃないところが一見逆のようでいて、実に言いえて妙だな〜と思った。見えない葉っぱは拾えないか。