「プラチナ・ビーズ」五條瑛。

プラチナ・ビーズ

プラチナ・ビーズ

読み終えるまで半年ぐらいかかってしまいました……「彼女が○○まで」で、その後は一気読みでしたが。
スパイ小説って私にはハードル高いかな、と思ったけど、読み終わってしまえばなかなか面白かった。北朝鮮と米国の諜報戦。序盤は静かに、段々ハードに、後半はアクション。国際情勢がリアルで、現実と見紛うばかり。日本人は贅沢で、鈍くてダメだね。もっと現実を見ないと。
しかし、予想外にキャラ読みしてしまいました。
最初は、テキパキ活動する坂下がお気に入りでしたが、後に「筋肉軍事オタ」であることが判明して株暴落。反対に、後ろ向きでひがみ根性が隠せない葉山が、後半圧倒的な情熱を出してきて株急上昇。私は元々リアルの軍関係が苦手なので当然の帰結かも。
葉山が立派に成長したであろう続編が楽しみだ。


この本は自前で、続編も自前にしようと思っていたのに(文庫版にはオリジナル短編も載ってるから)、出版社でも品切れですと!残念(/_;) コレだけの厚さだと図書館で借りるの、二の足踏むっす。ネットで中古で買うしかないかな。