8月の読書メーター。

毎度一月遅れで。8月はたくさん読めました。1番「ハーモニー」2番「ゴールデンスランバー」3番「ロードムービー」。ノベルスになった「ロードムービー」には追加の作品が載ってるみたいで、それも気になってる。
8月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4090ページ

和菓子のアン和菓子のアン
悪い人がいない坂木さんの作品はとてもいい。人の温かさが溢れてる。きっちり調べてあって和菓子への愛情も半端なく、誠実に感じられました。アンちゃんが立花さんとくっついてコンプレックスを克服する話を読んでみたいです。
読了日:08月31日 著者:坂木 司
ニート・ニート・ニートニート・ニート・ニート
節操がなかったけど面白かったし最後はきちんとまとまっていた。レンチ以外はこれから先は大丈夫だよね?でも真面目に働いていて落ち度がなかったフーマンが不憫で可哀相すぎる。
読了日:08月29日 著者:三羽 省吾
無貌伝 ~夢境ホテルの午睡~ (講談社ノベルス)無貌伝 ~夢境ホテルの午睡~ (講談社ノベルス)
この世界観は好き。今回は近松を舞台に上げるための物語だったのね〜次回は八雲が主役とかあるのか?揺れ具合が激しい望くんが、後半になって突如使命に燃えるのがちょっと不自然。
読了日:08月27日 著者:望月 守宮
ミラクル・ファミリー (講談社文庫)ミラクル・ファミリー (講談社文庫)
父と子のちょっと不思議なほのぼのしたエピソードが9つ。狸やら狐やら、民話伝承がらみ多し。児童書にしてはお父さんが不甲斐なさすぎ(笑)なので、対象年齢は高め〜大人向け。父と子が同じ気持ちを分かち合える、そんな感じ。くすっと笑える話が大多数の中、印象に残ったのは「木積み村」。これは笑えないよ〜世の夫の皆様、お気をつけくださいませ。
読了日:08月26日 著者:柏葉 幸子
ロードムービーロードムービー
みーちゃんの話で泣けた。君は幼い頃からこんなにも力いっぱい思いやる子だったんだね〜幸せになってよかったわ。ワタルの演説も感動。前作未読でも「いい話」で十分楽しめると思いますが、読んでれば喜び倍増じゃないですか。
読了日:08月24日 著者:辻村 深月
遠くの声に耳を澄ませて遠くの声に耳を澄ませて
地味だけど静かにじんわり効いてくる感じだった。真面目に生きている人たちが想いを馳せる旅の色々。私は、主役じゃないけれど登場回数が多かった濱岡さんの人生を色々想ったり。
読了日:08月23日 著者:宮下 奈都
コトリトマラズコトリトマラズ
面白かった。不倫をしている人が読めばいい。スタートは傲慢さも見受けられた華の態度だったけど、次第に自分の立場についてよく考えとても誠実で好感が持てた。奥さんも同様。しかし社長には誠実さが感じられず、身勝手にしか見えなかった。どこらへんが良くって付き合ってるのかわからん。根本的に不倫してる人は信用ならないんだけど。友人カヨの長台詞がすべて、と思う。
読了日:08月22日 著者:栗田 有起
初恋ソムリエ初恋ソムリエ
「退出ゲーム」より断然読みやすかった。そして一段と面白くなっていた感じ。言葉が足りなくても、仲良しの頭のいい子同士は理解できている、という場面が、読み手にとってミステリーっぽく見えるパターンでワクワクした。続編が楽しみ。
読了日:08月21日 著者:初野 晴
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
何という閉塞感。そして凄まじい絶望感。理想は叶わないからこそ理想であり、完璧でないからこそ人間らしい。人類は永遠に不幸を手放してはいけないのかもしれないな。
読了日:08月19日 著者:伊藤 計劃
零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (講談社ノベルス)零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (講談社ノベルス)
双識とは家族の愛があり、出夢とは友&恋人としての「愛」があるのだった。家族に対しては零崎一賊の性で口に出さずとも分かり合えるが、友に対しては言葉にして改めて確認したのか、人識…泣けた。出夢→双識、の2冊目。
読了日:08月16日 著者:西尾 維新
ふたりの距離の概算ふたりの距離の概算
面白かった。人間関係の微妙な難しさが最後まで。それにしても省エネを信条としている人が、マラソン大会中の疲れる状況でこんなことするなんて、ねえ。奉太郎も随分変わってきたようです。そもそも部室でちゃんと聞き耳たててればよかったんじゃないか〜ま、人並みになるのにあとちょっとですね。
読了日:08月13日 著者:米澤 穂信
ジェネラル・ルージュの伝説 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C か 1-9)ジェネラル・ルージュの伝説 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C か 1-9)
ブレイズメスを読んで世良先生と花房看護師の恋の行方が気になったので、未読だった本書を読んでみたのでした。速水先生があまりにかっこよく、世良先生から心変わりしても致し方ないと思われました(笑)。年表やキャラクター一覧などお役立ちアイテムがいっぱいで、買って損はなかったよ。
読了日:08月10日 著者:海堂 尊
道徳という名の少年道徳という名の少年
一族の内に向かった不道徳、あまりに美しく超越していて、他者に受け入れられずとも憚ることはないように感じました。さだめに逆らうことなく受け継がれる一族の血が、ドロドロとまとわりつき不快で、それがある意味快感。
読了日:08月07日 著者:桜庭 一樹
ゴールデンスランバーゴールデンスランバー
不条理すぎて読了直後は放心状態になりました。青柳くんがなぜこんな目にあわなければいけないのか。とてつもなく虚しい気分。リアルでも、国家権力とかそういう巨大な力によって知らぬ間に、洗脳・扇動されていないか。理不尽に安全が脅かされたりすることが本当にあったら?等々不安になりました。構成の妙とか伏線の回収が見事とか、皆様方のおっしゃるとおり。たくさんの人から信頼されていた青柳くんが愛らしい。大変よくできました。一番はお父さんがTVで話しかける場面。泣けた。そしてやっぱり習慣と信頼は大事、痴漢は死ねってことで。
読了日:08月05日 著者:伊坂 幸太郎
「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために
かゆい所に手が届くインタビューだった。普段は「あ〜面白かった!」で終わってしまうけど、こういうのもいいね。元ネタの太宰、どういう展開にするつもりだったのか?至極残念。
読了日:08月03日 著者:

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