「すれ違う背中を」乃南アサ。
- 作者: 乃南アサ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04
- メディア: 単行本
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前作のときより前向きに生きられるようになった芭子に好印象。自立してきちんと生きられるようにならなくちゃ。頑張れ。
しかし、刑期を終えて償いは終わったと考えるのは、なんか違う気がするんだよね、芭子の場合。自分の犯した罪を後悔して反省もしているだろうけど、それはただ無駄にしてしまった20代や、親に縁を切られてしまったことを後悔しているに過ぎないふうにしかみえないんだ。被害者や迷惑をかけた家族に対しての謝罪の気持ちが足りなくない?冷たい世間に晒されてる自分が可哀相、と思ってるみたい?
……などと感じてしまう私が薄情なのかしらん……?