「砂漠の悪魔」近藤史恵。
- 作者: 近藤史恵
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/09/30
- メディア: 単行本
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面白かったけど!最初から最後まで気分の悪いお話でした。。。
何といっても凄いのは、スタート地点からは全く予想しえないところへ着地することでしょうか。青春の苦い思い出から中国の社会情勢を巡るサスペンスのような?
取り返しの付かない方向へどんどん転がっていき、挙句ラスト近く、砂漠の悪魔に遭遇した時はホント吃驚行天(*_*;
退屈しのぎの軽い気持ちで友達を裏切った罰にしてはあまりに大胆すぎる代償。だけど救いになってるふうでもある。
狭い世界で鬱屈してブーたれてる若者にもっと世界を見ろとの教訓なんだろうか?
趣旨はなんだかわからなかったけれども、リーダビリティの高い作品ではありました。昨今の社会情勢を考えると、日本人は隣国のことを知る必要があるな〜と思った次第。それと、やっぱり自殺はイカン。広太は阿呆だが、夏樹はもっと阿呆。