「六蠱の躯 死相学探偵3」三津田信三。

死相学探偵シリーズ3作目。ホラーとミステリーを合わせた作品、ちょっとラノベちっく。人の死相が見える弦矢俊一郎が事件を解決。
六蠱の躯とは、6人の女体を合成して理想の女を作る、という中国伝来の呪術。これを実行しようとする犯人が引き起こした連続猟奇殺人事件、曲矢刑事から協力を頼まれた俊一郎が…というストーリー。
大変面白く読めました。
犯人は誰か?という点は最後までわからず。怪しい人が何人もいたけれど、全く予想外の人物でお見事でした。犯人が風景に溶け込んで「怪しい人に見えない」謎も、感心。
殺人は残虐極まりないものだけど、描写があっさりしていてあまり気持ち悪くなく。怖さもなく。ホラーにしては随分遠慮していた感じがする。もっとドキドキしたかった。
これからいよいよ黒幕と対決するらしいので続編が楽しみです。