「折れた竜骨」米澤穂信。

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

中世ヨーロッパが舞台、魔法と剣のファンタジー世界で特殊設定下のミステリー。
登場人物が今までの米澤作品にはなかったカタカナの名前で読み始めはかなり不安になりましたが、割とすぐに慣れました。特殊設定もわかりやすく飲み込めたし。ファンタジーよりミステリーメインなので、不安は杞憂だったかな。私は脳内でパイレーツ・オブ・カリビアンをイメージしておりました。バトルシーンは特に。
充分に作り込まれた設定と魅了的なキャラで、大作でもあっという間に読み終えることが出来ました。一堂に会しての謎解きシーンで潔くも苦みの残る真実、切なかったけれどそのあたりはいつものテイストでしょうか。
続編はないのかな〜せっかく作った壮大な世界ですし、彼の今後の活躍をまた読んでみたいので続きがあってもいいんじゃないかな。


12月に読んだ本の感想を遅れに遅れて書いたのでした。心残りを一つ減らせたわ。あともうちょっと残ってるか。