「神去なあなあ日常」三浦しをん。

神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

高校でたらフリーター、と決めこんでた勇気少年が、担任と両親の陰謀により林業研修生として強制的に山奥の村に送り込まれてしまった。未体験の出来事の連続に驚きながらも、仕事に恋に頑張る男の子の成長記。
林業ってTVで見るぐらいしか知らなかったから、ためになりました。話も面白かったよ。ラスト近く、祭りのシーンは緊迫した展開が続き目が離せずテンション上がりっぱなしでした。謎の神事の数々も好物でそそられました。
山は緑がいっぱいで空気も水も美味いし、動植物は豊かだし、人々はみんなのんびりしてて温厚で。仕事はきついけれど、今じゃすっかり馴染んだし、女の人はきれいだし。山奥でこんな暮らしも悪くない気がしてくる。でも実際はなかなか厳しいことが多いんだろうけど(でなきゃ過疎になるわけなかろう?)。現地取材して魅力的に林業を紹介するお仕事だったのかな〜と思わなかったわけでもない、残念ながら。


しをんちゃんは直木賞とってからすっかり人気者になっちゃって、新刊が出るとあっという間に殺到する予約数に躊躇してしまい、「そのうち空いたら」と思っているうち読みぱぐっててた。でもやっぱり面白いんでこれからボチボチ読もうかしらん。