「エルニーニョ」中島京子。

エルニーニョ (100周年書き下ろし)

エルニーニョ (100周年書き下ろし)

21歳の瑛(テル)はDV男から逃げている途中、7歳の異国情緒漂う少年と出会った。彼も何者かから逃げているらしい…。

ホッとするいい話でした。。。
私はDVがホント許せなくて、というか殴られるのに離れないのが理解できないんですが、世の中でこんなに騒がれるってことは、なかなか離れられないんだろうな…。
テルは幸運にも背中を押してくれる人と出会い逃げる決心をするのだけれど、それまでの2年間散々殴られていており、もう痛ましくって。
とりあえず逃げる、って大事だね。「逃げなさい」と言ってあげられる人になりたいなあ。
ニノは要所要所で男前だし、量り売りの砂糖屋さんはほのぼの、南の島はきれい。いろいろ癒されることの多い物語でした。


しっかし、DV男が怖かったわ。本当にあ〜んなふうに世間を欺くのか、彼らは。私は見破ることができるだろうか。自信ないな。