「月夜彦」堀川アサコ。

月夜彦

月夜彦

自分はやんごとなき人物の落胤と信じる散楽舞いの小槌丸。都では高貴な姫ばかりを食い殺す犯過人に千貫文の賞金がつけられ、こぞって首を追い回していた。賞金首に間違われながら自分もその犯過人を追う小槌丸は…。
前半は腐臭漂うような雰囲気があまりに重く苦戦しましたが、徐々に慣れて引き込まれました。終盤、人の恐ろしい本性が暴かれドキドキ、ラストのどんでん返しがミステリーっぽくもあり。人は嘘つきでどこまでも貪欲、理不尽に見える神様は正直で嘘をついていないのが印象的。