「七人の鬼ごっこ」三津田信三。

七人の鬼ごっこ

七人の鬼ごっこ

「生命の電話」の相談員が受けた一本の電話に謎の子どもの声。「だぁーれまさんがぁ、こぉーろしたぁ」。そのあとに通じた相談者は、明日の自殺をほのめかした。翌日、相談者は行方不明に、続いて関係者が次々殺されて……。
ホラーっぽいミステリー。怖さより「犯人は誰か」の方に興味津々で、大変面白く読めました。狭い地域で昔から伝わる噂やルールを辿る点で、↑の作品と似てるわな?ま、雰囲気は全然違いますけど。有力者が事件に介入してアレヤコレヤなんてこと、やっぱりあるんですかね。
刀城言耶ばりの解決編でしたが、主人公がいまひとつで役者が不足してたような。それと、あの人が鬼畜なのを考慮しても、犯人が起こした事件と大きさと動機が釣り合わない気がする。その他、偶然の出来事が多かったこと、達磨の意味が明かされてないことが気になりました。あれ、不満ばかり?ああ、いのちの電話のあり方が詳しく説明されていたのがためになったかな。