「少女不完全」西尾維新。

少女不十分 (講談社ノベルス)

少女不十分 (講談社ノベルス)

作家志望の大学生が主人公。登校途中で交通事故に遭遇し、小学生女子が車に撥ね飛ばされるのを目撃した。そして被害者の友だちであるUがとった驚くべき行動は……。
これは、西尾さんの「作家生活10周年作品」なのかしらん、帯に「原点回帰にして、新境地」。ご祝儀ってわけじゃないけど書店で購入しました。
自伝ふうでもあり、本人をモデルにしているふうでもあり。「今までこういうことを書いてきた」のまとめ、のようなものか。まだ読んでいないシリーズも読みたくなりましたよ。
「間違って、破綻して、駄目になって、取り返しがつかなくなって、まともな人生に戻れないかもしれなくても、それでも大丈夫なんだ」と少女に語る言葉の温かいことといったら。ちょっとウルッときました。